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兵庫 県従軍体験:平和願い語り継ぐ 宝塚で1215回目「出前噺」、本多立太郎さん /兵庫




 
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 ◇中国に出兵、シベリア抑留も−−本多立太郎さん(93)=和歌山県みなべ町
 ◇上官命令で捕虜“処分” 最期の表情、心の傷に
 ◇「戦争は別れと死」
 旧日本軍兵士として中国で従軍した本多立太郎さん(93)=和歌山県みなべ町=の1215回目の「戦争出前噺(ばなし)」が8日、宝塚市売布東の町の「ぷらざこむ1」であり、約30人が聴き入った。
 「宝塚の平和と人権を考える会」の主催。本多さんは「自分が孫のためにやれるのは何か」と考え、86年から全国各地で体験を語っている。

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 東京の新聞社に勤めていた1939年、本多さんは召集令状を受けた。丸刈りにして、好意を寄せていた銀座の喫茶店の娘さんに別れを告げに行くと、いつもリクエストしていたボレロを5回流してくれた。シベリア抑留を経て47年に帰国。喫茶店に駆けつけると、空襲で焼け野原になり、喫茶店の家族も犠牲に。「戦争は、別れと死だ」
 本多さんは、「処分せえ」という上官の命令で、中国で捕虜を殺した経験も語った。「縁もゆかりもない他国の若者を殺したくない」と思ったが、背くと自分が殺される。捕虜の若者は、ニヤッと笑ったように、本多さんの目をのぞきこんだ。その表情が今も心の傷として刻まれているといい、「それを抱いたまま自分が土に入らなければならないのが実に無念。恥ずかしくて悔しい」と語った。【樋口岳大】
〔阪神版〕

12月9日朝刊



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